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金と小判の豆知識

正徳佐渡小判

金は黄色に輝く金属で、化学的に安定であることから常にその輝きを保つことができ、更に稀少価値のある金属です。このため金は貴金属として、古来より品物やサービスの対価として多くの国で流通してきました。また、金は軟らかく比較的低温(融点1064℃)で溶け、展性や延性など作業性に優れていたことから、古来より装飾品としても多く使われています。

鉱石

地球の表面を覆う地殻中には、10億分の5程度の金が含まれていますが、これらが火山活動や風化浸食作用により濃集した箇所より金は採取されます。佐渡鉱山の金は火山活動によって濃集し、岩石中の割れ目を満たした鉱脈の中に銀や銅の鉱物とともに産出します。

このような金を山金(やまきん)と呼びます。一方、古代エジプトやメソポタミアの金は砂金として採取されたもので、この様な鉱床を漂砂鉱床と呼びます。アラスカやカリフォルニアのゴールドラッシュで採掘された金は、砂金でした。佐渡では、西三川が砂金山です。

金は、白色の石英脈の中で銀黒帯と呼ばれる黒色の縞の中に賦存します。黒色の縞は、主に輝銀鉱と呼ばれる銀の鉱物で黄鉄鉱や黄銅鉱を伴います。
金はこの縞の中にあり、高品位鉱(500g/トン以上)でなければ肉眼で見ることはできません。鉱石の中で金色に輝く鉱物の殆どは黄鉄鉱か黄銅鉱で、これらの鉱物はすりつぶして粉にすると黒色となり金と区別できます。

江戸時代には、幕府の金貨鋳造の独占工場である「後藤役所」で小判鋳造が行われました。後藤役所は佐渡奉行所に隣接して設けられていました。
小判の鋳造はこのほか江戸、駿河、京都で行われましたが、江戸時代後期にすべて江戸にまとめられました。

佐渡金山排水絵図
西三川砂金山稼方之図

佐渡で作られた小判の裏面には、佐渡で鋳造されたことを示す「佐」の極印が打たれています。また、佐渡では島内だけで流通する印銀・銅銭・鉄銭も作られていました。
佐渡で鋳造された小判で現存するものには、宝永佐渡小判、正徳佐渡小判、正徳佐渡一分金があります。